スペースX社は、今月16日に打ち上げを予定しているファルコン9ロケットのエンジンの試験を実施した。今回のミッションではドラゴン補給船運用3号機(SpX-3)を搭載し、国際宇宙ステーション(ISS)に向けて補給物資を打ち上げる。
ロケットは地上に結合された状態で、第1段にある9基のロケットエンジンを2秒間だけ燃焼させた。試験は問題なく完了し、東部夏時間3月16日4時41分(日本時間同日17時41分)に予定されている打ち上げに向け、準備が整いつつある。
今回の打ち上げに使われるファルコン9は、第1段の下部に着陸脚を持っている。これは将来、陸上へ着陸させる際に使用されるものだ。ただし今回はロケットの第1段を大西洋上へ着水させる試験が行われる予定で、着陸脚は実際には使用されない。
現在、すでにドラゴン補給船には補給物資がほぼ満載されている状態だ。ISSへの到着は打ち上げから2日後に予定されている。ドラゴンはISSに自らドッキングはできず、日本の「こうのとり」などと同じようにISSの近くまで飛行した後、ISSのロボットアームで捕まえられ、ISSと結合される。このときロボットアームを操作するのは、先日ISSのコマンダー(船長)となった、若田光一宇宙飛行士だ。
結合後は搭載されている物資をISSに搬入、約1ヶ月間滞在した後、4月17日にISSから分離され、地球に帰還する予定だ。
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