米航空宇宙局(NASA)と惑星協会は15日、2016年に打ち上げる小惑星探査機オシリス・レックス(OSIRIS-REx)に、世界中から募集した名前を書き込んだマイクロチップを搭載するキャンペーンを実施すると発表した。

このキャンペーンに登録できるのは氏名のみで、締め切りは今年9月30日まで。登録後は証明書をダウンロードできる。

オシリス・レックスはNASAが開発中の探査機で、2018年に小惑星ベンヌを訪れて約2年間滞在、搭載機器による調査や砂を回収した後、2023年にその砂を収めたカプセルを地球へ投下する計画だ。太陽系の起源や地球で生命が誕生した謎の解明、地球に衝突する可能性のある小惑星の予測の他、有人小惑星探査への足がかりになることが期待されている。

地球へのカプセル投下後も探査機は太陽を回り続ける予定で、登録した名前と共に、半永久的に回り続ける「人工惑星」となる。

オシリス・レックス計画に関わる科学者の一人、ジェイソン・ドウォーキン氏はこのキャンペーンについて、「登録してくれた人々のうちの何人かが、10年後に小惑星の試料を分析するチームの一員になっているかもしれないと考えると、とてもわくわくします」と、期待を述べている。

 

■OSIRIS-REx | The Planetary Society
http://www.planetary.org/get-involved/messages/bennu/