中国国家航天局(CNSA)は10月29日、地球観測衛星「遥感十八号」を搭載した、長征二号丙(CZ-2C)ロケットを打ち上げた。中国は25日に「実践十六号」の打ち上げたばかりで、わずか4日間で2回の衛星打ち上げを成功させたことになる。また長征ロケットの打ち上げは今年10機目に達した。
遥感十八号を搭載した長征二号丙は、北京時間10月29日10時50分(日本時間同日11時50分)、山西省にある太原衛星発射センターから離昇した。その後打ち上げは成功したと発表された。米戦略軍は高度483 x 571km、傾斜角97.55度の軌道で遥感十八号を探知した。
報道によれば、遥感十八号は科学的な試験のほか、資源の調査を行い、農作物の生産量の見積もりや、災害対策に利用されるとされる。
遥感と呼ばれる衛星は、その号数からも分かるようにこれまでに18機が打ち上げられており、最初の遥感一号は2006年4月に打ち上げられた。当初から地球観測衛星であるとは言われていたが、多くの専門家は軍事利用もなされていると推測している。また遥感シリーズは光学センサー搭載型、合成開口レーダー(SAR)搭載型、そして米国のNOSS(Naval Ocean Surveillance Satellites)と似た、海上の艦艇から発信される電波を傍受し、その位置を割り出す衛星の、3種類が存在すると言われれている。今回の遥感十八号はSAR搭載型とされる。
■我国在太原卫星发射中心成功发射遥感卫星十八号
http://www.gov.cn/jrzg/2013-10/29/content_2517339.htm