アメリカ航空宇宙局(NASA)とオービタル・サイエンシズ社はアメリカ東部夏時間9月18日10時58分(日本時間23時58分)、シグナス補給船を載せたアンタレスロケットを、アメリカ・ヴァージニア州にあるワロップス飛行施設から打ち上げた。
打ち上げられたアンタレスロケットは順調に飛行し、打ち上げから約10分後にシグナス補給船を所定の軌道に投入し、打ち上げが成功した。シグナス補給船はこのまま飛行し、9月22日にISSと結合する予定となっている。
アンタレスロケットはオービタル社が開発したロケットで、地球低軌道に約5トンの打ち上げ能力を持つ。主にISSへの補給物資を載せたシグナス補給船を打ち上げる目的で使用され、今年4月21日に1号機の打ち上げに成功した。このときはシグナスと同じ質量を持つダミー(マス・シミュレーターと呼ばれる)を載せており、本物のシグナスを載せて打ち上げ、さらにISSへと向かわせ、そして結合まで行うのは今回が初めて。
また、シグナス補給船のISSへのランデブ・結合は、日本の宇宙ステーション補給機「こうのとり」(HTV)と同じ方式を取っており、三菱電機などが技術提供している。
今回の一連の試験が無事成功すれば、シグナスはいよいよISSへの補給船として本格的に運用されることとなる。オービタル社とNASAとの契約では、シグナスは2017年までに8回の補給ミッションを行う予定となっている。
■Cygnus En Route for Sunday Rendezvous With Station
http://www.nasa.gov/content/cygnus-en-route-for-sunday-rendezvous-with-station/index.html