アメリカ航空宇宙局(NASA)とシエラ・ネバダ社は8月13日、現在開発中の宇宙船「ドリーム・チェイサー」の地上滑走試験を実施したと発表した。
発表によると、試験は8月2日、カリフォルニア州のモハーベ砂漠で行われ、トラックで「ドリーム・チェイサー」を牽引し、最高速度約100kmで滑走した。今回の試験は「ドリーム・チェイサー」の着陸システム及び滑走中の状態、ブレーキングなどを確認するためのもので、発生した問題については今後対応するという。
「ドリーム・チェイサー」はシエラ・ネバダ社が開発中の有人宇宙船で、民間企業による国際宇宙ステーション(ISS)への人員輸送を担わせることを目指して、NASAが企画したCCiCapと呼ばれるプログラムに選ばれている。同プログラムには3種類の宇宙船が選定されており、他の2機であるスペースX社の「ドラゴン」とボーイング社の「CST-100」が共にカプセル型なのに対して、「ドリーム・チェイサー」は小振りながら翼を持っている有翼型である。
「ドリーム・チェイサー」は早ければ、今秋にも最初の滑空試験を行い、2年以内に初の宇宙飛行を実施する予定となっている。
■SNC's Dream Chaser Rolls through Ground Tests
http://www.nasa.gov/content/sncs-dream-chaser-rolls-through-ground-tests/index.html