三菱重工業株式会社と宇宙航空研究開発機構(JAXA)は8月2日、H-IIBロケット4号機による宇宙ステーション補給機「こうのとり」4号機(HTV4)の打ち上げ準備作業が完了し、計画通り8月4日に打ち上げると発表した。

打ち上げ準備作業は種子島宇宙センターで進められており、HTV4号機を格納したフェアリングは7月20日に大型ロケット組立棟に移動し、H-IIBロケット4号機と結合された。7月23日から最後の物資を搭載作業が始まり、8月1日に完了した。同日に打ち上げ前の機体の最終点検を行い、打ち上げの準備が整ったという。

HTV4号機を載せたH-IIBロケット4号機の打ち上げは日本時間8月4日4時48分46秒に設定されている。
HTVは日本が開発している国際宇宙ステーション(ISS)への輸送を行う無人補給船である。積載能力は最大6トン。有人打ち上げはできないものの、ISSとドッキングした後、宇宙飛行士が中に入って作業することができ、使用後はロシアのプログレス補給船や、ESAの欧州補給機(ATV)と同じように大気圏に再突入し破棄される。また、プログレスとATVは船内用物資しか輸送できないのに対し、HTVは船内用と船外用の両方を輸送できる特長を持っている。

一方、H-IIBロケットはJAXAが開発した大型ロケットで、H-IIAロケットの能力向上型である。第1段の直径を4mから5.2mに拡大して、LE-7Aを2基、固体燃料ロケットブースター(SRB-A)を4本搭載し、静止トランスファ軌道(GTO)への打ち上げ能力は約8000kgである。

 

■H-IIBロケット4号機による宇宙ステーション補給機「こうのとり」4号機(HTV4)の打上げ時刻について
http://www.jaxa.jp/press/2013/08/20130802_h2bf4_j.html