中国の有人宇宙プロジェクトは6月3日、有人宇宙船「神舟十号」を載せた長征二号Fロケットを発射台へと移動させ、6月中旬に打ち上げを実施すると正式に発表した。

北京時間6月3日9時(日本時間10時)、「神舟十号」を載せた長征二号Fロケットは酒泉衛星発射センターの組立試験施設から運び出され、発射台に据え付けられた。いよいよ打ち上げに向けての最終準備が始まる。

「神舟十号」の打ち上げ日は6月10日もしくは6月11日と予想されており、同宇宙船には3名の宇宙飛行士が搭乗する予定となっている。「神舟十号」は中国宇宙ステーションの実験第1号機「天宮一号」とドッキングし、3名の宇宙飛行士は「天宮一号」内に入り、食事と睡眠、科学実験などを行う予定となっている。なお、「神舟十号」は「天宮一号」に訪れる最後の有人ミッションとなる。

中国は現在、独自の宇宙ステーション計画を進めており、2015年までに「天宮二号」と「天宮三号」を打ち上げ、最終的に2020年までに中国初の宇宙ステーション「天宮」を完成させる計画となっている。

 

■神舟十号已転運至発射区 擬于6月中旬擇机発射
http://www.cmse.gov.cn/news/show.php?itemid=3330

Last Updated on 2022/11/15