ロシアのウラル地方で2月15日、巨大な隕石が空中で爆発し、隕石の落下や衝撃波などで700人以上が負傷した。

ロシア連邦宇宙局の発表によると、隕石は現地時間9時26分頃(日本時間12時26分頃)に上空に現れ、秒速約30キロメートルで移動し、その後、隕石の温度上昇に伴い、空中で爆発したという。隕石の直径は約10メートル、重さ約10トンで、大気圏突入で燃え尽きなかったのは、鉄のような硬い物質が多かったためだと推定されている。

一方、ロシア緊急事態省の発表によると、爆発によって生じた衝撃波などの影響で、建物の窓ガラスなどが割られ、これまで700人以上が負傷したことが確認されている。被害の全容は今のところ不明だという。

これから地球に最接近する地球近傍小惑星「2012 DA14」との関連性は確認されていないが、地球に接近する天体の脅威を改めて注目する必要があることを物語っている。アメリカ航空宇宙局(NASA)は地球に接近する天体のリストを公開し、地球近傍天体の監視も強化しているが、現在の観測技術では、地球に接近する50メートル以下の天体を事前に検出し、地球に衝突するかどうかの軌道を把握するのはほぼ不可能だと言われている。

 

■О ситуации, связанной с активностью в нижних слоях атмосферы в Уральском федеральном округе
http://www.mchs.gov.ru/news/item/378747/

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