【▲ 国際宇宙ステーションで宇宙服のフィットチェックを行うJAXAの若田光一宇宙飛行士(右)とNASAのニコール・マン宇宙飛行士(左)(Credit: NASA)】

高度約400kmの地球低軌道を周回する国際宇宙ステーション(ISS)では、1月20日から21日にかけて2023年最初の船外活動(EVA)が実施される予定です。この船外活動は宇宙航空研究開発機構(JAXA)の若田光一宇宙飛行士と、アメリカ航空宇宙局(NASA)のニコール・マン(Nicole Mann)宇宙飛行士の2名によって行われます。両名による船外活動は、2023年1月20日22時15分から1月21日4時45分頃まで(日本時間)の約6時間30分の予定です。

今回の船外活動は、新型太陽電池アレイ「iROSA(ISS Roll-out Solar Array)」を取り付けるための架台の設置が目的となっています。iROSAは太陽電池アレイの経年劣化によって低下したISSの発電能力を底上げするために、既存の太陽電池アレイに重ねるようにして設置が進められています。2022年12月までに4基のiROSAが設置済みで、最終的に6基が設置される予定です。

関連:ISSの新型太陽電池「iROSA」全6基のうち4基目の設置作業が完了(2022年12月26日)

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【▲ 宇宙服を着用して射点へ向かうCrew-5の宇宙飛行士。左から:アンナ・キキナ飛行士、ジョシュ・カサダ飛行士、ニコール・マン飛行士、若田光一飛行士。現地時間2022年10月5日撮影(Credit: JAXA)】
【▲ 宇宙服を着用して射点へ向かうCrew-5の宇宙飛行士。左から:アンナ・キキナ飛行士、ジョシュ・カサダ飛行士、ニコール・マン飛行士、若田光一飛行士。現地時間2022年10月5日撮影(Credit: JAXA)】

若田飛行士とマン飛行士は有人飛行ミッション「Crew-5(クルー5)」の一員として、2022年10月にスペースXの有人宇宙船クルードラゴン「エンデュランス」に搭乗してISSに向かいました。若田飛行士の宇宙飛行は1996年1月のSTS-72ミッションから数えて5回目で、ISSの長期滞在は2013年11月~2014年5月の第38次/第39次長期滞在に次ぐ2回目。マン飛行士の宇宙飛行は今回が初めてです。船外活動の実施は、若田飛行士とマン飛行士ともに今回が初めてとなります。

関連:若田光一さんがISSに到着 クルードラゴン「エンデュランス」ドッキング成功(2022年10月7日)

なお、船外活動の様子はNASA TVなどで2023年1月20日21時(日本時間)からライブ配信される予定です。また、JAXAはYouTube公式チャンネルにて、一般向けの日本語での解説番組を1月20日17時頃(日本時間)から配信する予定ということです。

●JAXA公式YouTubeチャンネルURL

【▲ 自身初の船外活動の準備を進める若田飛行士のツイート】

 

Source

  • Image Credit: NASA, JAXA
  • NASA - Space Station (NASA Blogs)
  • JAXA - 国際宇宙ステーション第68/69次長期滞在クルー 若田光一宇宙飛行士による船外活動の決定について

文/sorae編集部

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