衛星ブロードバンドの構築を計画している英ワンウェブは3月27日、チャプター11(連邦破産法第11章)の適用を申請しました。
ワンウェブは650機の衛星を低軌道に打ち上げることでコンステレーションを構築し、世界中にインターネットサービスを提供する計画を発表。2021年のサービスインを目指していました。
しかし、最大の出資主であるソフトバンクが追加の資金調達の要求を却下したため、今回チャプター11を申請しました。そして一部の従業員を解雇し、事業の再起を図ります。なお、申請の理由としては新型コロナウイルスによるパンデミックを記載しています。
ワンウェブは3月21日にも、34機の衛星を打ち上げており、現在軌道上には74機の衛星が存在しています。一方、スペースXは1万2000機の衛星によるブロードバンドインターネット「スターリンク」の衛星をすでに360機打ち上げており、今年後半にもサービスを開始する予定です。
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Image: ワンウェブ
Source: Space.com
文/塚本直樹