宇宙航空研究開発機構(JAXA)は3月27日、国際水星探査計画「ベピ・コロンボ(BepiColombo)」の水星磁気圏探査機「みお」の初期機能確認を完了し、計画通り2025年12月の水星到着に向けて巡航中であることを発表しました。
「みお」は2018年10月20日にフランス領ギアナにあるギアナ宇宙センターからアリアン5ロケットによって打ち上げられた後、探査機に搭載している機器の初期機能確認を複数回実施。2020年3月26日をもって初期機能確認期間を終了し、全ての機器が正常であることが確認されました。
また、2020年4月10日には地球の引力を利用して軌道制御を行う「地球スイングバイ」を実施する予定。地球に最接近するのは日本時間4月10日13時25分頃で、高度は約12,600km、南大西洋上空を通過します。2020年10月15日頃には、1回目の金星スイングバイの実施も予定されています。なお、地球スイングバイ時は地球磁気圏の観測運用を、金星スイングバイ時は金星および周辺地球環境の観測を計画しています。
みんな、お久しぶり!だいぶ間が空いちゃってごめんね。寝ていることが多いけど、わたしは元気だよ!
— みお (MIO) (@JAXA_MMO) March 13, 2020
いまわたしたちは地球へ向かっていて、だいぶ近づいてきたところ。
4月10日には地球に一番近づいて、フライバイする予定だよ!応援してね!!#みお #地球フライバイ pic.twitter.com/witVutv49Q
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Image: JAXA/池下章裕
Source: JAXA