スペースXは1月19日、宇宙船「クルー・ドラゴン」の空中での脱出装置テストを成功させました。
クルー・ドラゴンはNASAとの契約のもと、宇宙飛行士を国際宇宙ステーション(ISS)へと運ぶ任務を予定しています。また、ボーイングも同じく宇宙船「CST-100 スターライナー」を開発しています
そしてケネディ宇宙センターから打ち上げられた「ファルコン9」ロケットに搭載されたクルー・ドラゴンは、打上から84秒後に「スーパードラコ」エンジンを点火し、見事ファルコン9からの分離に成功。そしてパラシュートを展開し、大西洋へと着水しました。また、ファルコン9は予定通り空中で爆発し処分されています。
スペースシャトルが2011年に引退して以来、アメリカは独自に宇宙飛行士をISSへと輸送する方法を失い、ロシアのソユーズに頼っていました。今後順調に宇宙船の開発が進めば、アメリカは自国のロケットと宇宙船でアメリカ人宇宙飛行士を輸送することができます。
今後、帰還した宇宙船の調査が終了した後、クルー・ドラゴンは2人の宇宙飛行士を搭乗させたテスト飛行を実施する予定です。
Image: SpaceX
Source: Space.com
文/塚本直樹