【SAPOD】今日の「宇宙画像」です。soraeが過去に紹介した特徴的な画像や、各国の宇宙機関が公開した魅力的な画像、宇宙天文ファンや専門家からお寄せいただいた画像を紹介しています。(文末に元記事へのリンクがあります)
(引用元:sorae 宇宙へのポータルサイト)
こちらは、アメリカ・ハワイ州マウイ島にあるダニエル・K・イノウエ太陽望遠鏡が撮影した『太陽表面の様子』です。
※…この画像はsoraeの2020年1月31日の記事で紹介したものです。
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この画像は、太陽の表面における3万6500km四方の範囲を写したもので、ガスの対流によって生じる「粒状斑(りゅうじょうはん)」と呼ばれる模様に表面がびっしりと覆われている様子が写し出されています。太陽の赤道における直径はおよそ139万kmですから、画像の一辺の長さはおおむね直径の38分の1ということになります。
粒状斑が変化する様子を捉えた動画もあわせて公開されています。粒状斑は一つ一つの幅が1000kmほどで、ガスが上昇してくる部分は明るく、沈み込んでいく部分は暗く見えています。太陽の表面をこれほど高精細に観測できるのは同望遠鏡が初めてで、ディレクターをつとめるThomas Rimmele氏はSky & Telescopeに対し「期待を上回る画像だった」と喜びを表現しています。
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文/sorae編集部