【SAPOD】今日の「宇宙画像」です。soraeが過去に紹介した特徴的な画像や、各国の宇宙機関が公開した魅力的な画像、宇宙天文ファンや専門家からお寄せいただいた画像を紹介しています。(文末に元記事へのリンクがあります)

(引用元:NASA)


その姿は、宇宙に生じた裂け目のよう

こちらは、おおぐま座の方向約5500万光年離れた場所に位置する渦巻銀河「NGC 4013」です。渦巻銀河なのに、まるで棒のように見えるのは、NGC 4013が地球に対してほぼ真横を向いているためです。

このような銀河は「エッジオン銀河(edge-on galaxy)」と呼ばれます。

Source
  • Image Credit: NASA and the Hubble Heritage Team STSci/AURA
  • NASA - Galaxy NGC 4013

 

NGC 4013は、明るく輝く中心部(バルジ)と、塵が豊富で暗いダストレーンが印象的です。銀河を分断する裂け目のように見えるダストレーンは、約500光年の厚みがあると推測されており、背後の星の光を吸収するため、一層目立って映し出されています。

なお、画像左上付近に見える明るい星は、天の川銀河内の前景星が偶然写り込んだものです。

この画像は、ハッブル宇宙望遠鏡にかつて搭載されていた「広視野惑星カメラ2(WFPC2)」で取得したデータをもとに作成されたもので、1999年12月15日に公開されました。

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編集/sorae編集部

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