【SAPOD】今日の「宇宙画像」です。soraeが過去に紹介した特徴的な画像や、各国の宇宙機関が公開した魅力的な画像、宇宙天文ファンや専門家からお寄せいただいた画像を紹介しています。(文末に元記事へのリンクがあります)

(引用元:sorae 宇宙へのポータルサイト)


こちらの画像に写っている「青い星の下に捉えられている天体」は、南天のコンパス座の方向にあるガスと塵の雲に覆われた、若い星状天体(young stellar object)「IRAS 14568-6304」です。背後に広がる暗黒星雲が遠くの星からの光を隠し、幼い星を包む金色に輝く雲のベールを際立たせているかのようです。

Source
  • Image Credit: ESA/Hubble & NASA
  • sorae - 黄金色に輝くもやのベールに包まれたコンパス座の幼き星
  • esa - A golden veil cloaks a newborn star

 

IRAS 14568-6304は、地球から約2280光年離れた位置している、太陽のような星を25万個も形成できるほどの物質が集まっているとされるコンパス座分子雲複合体(Circinus molecular cloud complex)と呼ばれる広大な領域で生まれた星の一つです。背後に写る暗黒星雲も、この分子雲の一部にあたります。

欧州宇宙機関(ESA)によると、この分子雲複合体は約180光年ほどの広がりを持ち、もし私たちの目が赤外線のかすかな輝きをとらえることができれば、満月の直径の70倍以上にわたって広がる様子が見えるだろうといいます。

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編集/sorae編集部

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