
【SAPOD】今日の「宇宙画像」です。soraeが過去に紹介した特徴的な画像や、各国の宇宙機関が公開した魅力的な画像、宇宙天文ファンや専門家からお寄せいただいた画像を紹介しています。(文末に元記事へのリンクがあります)
(引用元:sorae 宇宙へのポータルサイト)
Source
- Image Credit: Image Credit: NASA/ESA and The Hubble Heritage Team STScI/AURA
- Hubble esa - IC beauty
こちらは「おおかみ座(狼座)」の方向にある惑星状星雲「IC 4406」です。惑星状星雲は超新星爆発を起こさない太陽のような比較的軽い恒星が進化する過程で形成されると考えられている天体です。星雲の中心にある死にかけた星からの強烈な光によってガスが電離することで輝いて見えています。
IC 4406は繊細な網目状の構造が人間の網膜を連想させることから「Retina Nebula(網膜星雲)」とも呼ばれています。本来の形状は死にかけた星から流れ出たガスや塵でできた“ドーナツ”のような形をしているものの、地球は“ドーナツ”を真横から観測する位置にあるため、このような形に見えているのだといいます。
この画像は「ハッブル宇宙望遠鏡」に搭載されていた「広域惑星カメラ2(WFPC2)」を使って2001年6月と2002年1月に取得されたデータをもとに作成されました。画像の色は青が酸素、緑が水素、赤が窒素の分布に対応しています。