米航空宇宙局(NASA)は7月15日夕方(現地時間)、記者会見において、探査機「ニュー・ホライズンズ」が撮影した、冥王星の衛星「ヒドラ」の画像を公開した。

ヒドラは2005年5月に、宇宙望遠鏡「ハッブル」によって「ニクス」と共に発見された。ヒドラもニクスも非常に小さい星で、これまでその正確な姿かたちは明らかになっていなかった。

この画像は、ヒドラから約64万km離れたところから撮影されたもので、不鮮明ながらも、ジャガイモのような形をしていることや、明るい領域と暗い領域があることが確認できる。

画像の1ピクセルは約3kmに相当し、この写真から横の長さは約43km、縦は約33kmほど、また暗い領域は直径10kmほどと推定されている。

同じ冥王星の衛星カロンと同じように、ヒドラもまた水氷によって構成されていると考えられている。

ニュー・ホライズンズにかかわる科学者のハル・ウィーヴァーさんは「ニュー・ホライズンズはついに、ヒドラの基本的な物理的特性を明らかにしました」と述べた。
「これから届くであろう多くの画像によって、ヒドラのさらに鮮明な姿を見ることができるでしょう」

 

■Hydra Emerges from the Shadows | NASA
http://www.nasa.gov/image-feature/hydra-emerges-from-the-shadows