小惑星探査機「はやぶさ2」を搭載したH-IIAロケット26号機の打ち上げ準備が、鹿児島県の種子島宇宙センターで現在、着々と進められている。予定通りならば、「はやぶさ2」は12月3日13時22分04秒に地球を旅立つ予定だ。

「はやぶさ2」を搭載したH-IIAロケット26号機は12月3日0時、ロケット組立棟(VAB)を出発した。そして約500m離れた射点へ向け、時速約2kmのゆっくりとした速度で移動した。射点に到着後、ロケットと射点設備を接続する作業が行われた。

そして3時35分ごろ、ロケットに推進剤やガスを充填したり、各種の点検などを行うターミナル・カウントダウン作業の実施が決定され、4時から作業が始まった。

12月3日9時現在、すでにロケットの誘導制御プログラムが正しく機能するかの確認が完了しており、また推進剤も満タンの状態にあり、打ち上げに向けた準備は順調に進んでいる。

天気予報によれば、打ち上げ時間帯における種子島宇宙センター周辺の天候では曇りではあるものの、雨や風、雷といった打ち上げを妨げる要因は発生しない見込みだ。また11月30日の打ち上げが延期となった氷結層を含む雲についても、現時点では発生する見込みはないという。

このあとも順調に進めば、H-IIAロケット26号機は12月3日13時22分04秒に打ち上げられる予定だ。そして1時間47分後に「はやぶさ2」を、またその後3機の小型副衛星を続々と軌道に投入する。