7月6日未明、ロシア・モスクワのゴーリキィ公園に展示されていたソ連の・ブランの試験機を、新しい展示場所である全ロシア博覧センターへ移設する作業が行われた。

準備は6月下旬から行われ、機体は解体され、いくつかに分割されてから輸送された。

ブランは、ソ連が米国のに対抗するために開発した宇宙往還機だ。1976年から開発が始まり、確認されているだけでも10機以上の試験機が造られた。1988年11月25日には、OK-1.01ブランによって、無人ではあったが初の宇宙飛行を実施した。

しかしブランはその後格納庫に収められ、以来ずっと幽閉され続けた。1993年には計画自体が中止され、またブランを使った有人飛行のためにも訓練を行っていたが、結局宇宙船で飛んだだけであった。2002年には、ブランが保管されていた格納庫の屋根が崩壊し、屋根もろとも瓦礫と化した。5号機まで計画されていたブラン艦隊も途中で製造が打ち切られ、試験機らと共に各地で展示されるか、もしくは解体された。

イタル・タス通信が報じたところによれば、この試験機はBTS-001であるとされる。BTS-001はOK-Mやイズデーリア0.01とも呼ばれる機体で、1982年に製造された。後にイズデーリア0.04 OK-ML1に改名され、VM-Tアトラントによる輸送試験や、打ち上げロケットのエネルギヤとの結合試験に使われた。

機体そのものはブランと瓜二つであり、エネルギヤに結合されて実際に打ち上げられる計画もあったという。打ち上げ後は大気圏に再突入させて処分される予定だったが結局行われず、またプールに沈め、の水中での訓練に用いられる計画もあったが、肝心のブランが一度もを乗せて打ち上げることなく計画が中止されたため、これも流れてしまった。その後1993年からゴーリキィ公園で展示されていた。

輸送後は再度組み立てられ、8月1日から展示が始まる予定だ。

 

■Новости buran.ru
http://www.buran.ru/htm/news.htm#22-06-2014

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