アメリカ東部夏時間7月19日9時ちょうど(日本時間同日22時ちょうど)、ユナイテッド・ローンチ・アライアンス社は軍用通信衛星MUOS-2を搭載したアトラスVロケットを、アメリカ合衆国フロリダ州のケープ・カナベラル空軍ステーションのSLC-41から打ち上げた。
アトラスVは1分44秒後に固体ロケットブースターを、また4分27秒後には第1段(アトラス・ブースター)を分離し、その直後に上段のセントールのエンジンに点火、3回に分けた燃焼をこなし、離昇から約2時間53分後にセントールからMUOS-2が分離され、打ち上げは成功した。
MUOS-2(ミューオス・ツー)はアメリカ海軍によって運用される通信衛星で、航空機や艦艇、地上車両や兵士など移動体向けの通信を担当する。同様のシステムはこれまでUHFフォロー・オン(UHF Follow-On)衛星、通称UFO衛星が担っていたが、MUOSはそれを代替するものになる。全部で5機が打ち上げられる予定となっている。製造はロッキード・マーティン社が担当し、打ち上げ時の質量は6,740kgで、高度約36,000kmの静止軌道で運用される。
今回打ち上げに使われたアトラスVは551と呼ばれる構成で、これは直径5mのフェアリング、5基の固体ロケットブースター、そして1基のセントールエンジンを使用していることを示している。
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