ULA、新型ロケット「ヴァルカン」初号機打ち上げ 月着陸船ペレグリンの分離に成功
【▲ ケープカナベラル宇宙軍基地第41発射施設から打ち上げられたヴァルカンロケット初号機。ULAのライブ配信から(Credit: ULA)】

ユナイッテド・ローンチ・アライアンス(ULA)は日本時間2024年1月8日に「Vulcan(ヴァルカン、バルカン)」ロケットの初打ち上げを実施しました。搭載されていたアメリカの民間企業アストロボティックの「Peregrine(ペレグリン)」の分離に成功したことをULAが報告しています。

打ち上げに関する情報は以下の通りです。

■打ち上げ情報:Vulcan VC2S(Cert-1、初飛行)

ロケット:ヴァルカン
打ち上げ日時:日本時間2024年1月8日16時18分
発射場:(アメリカ)
ペイロード:ペレグリンほか

ヴァルカンはULAが開発した新型ロケットで、1段目にはブルー・オリジンが開発した「BE-4」エンジンを2基、2段目「Centaur(セントール)」には1960年代から改良を重ねつつ使用されている「RL-10」エンジンを2基搭載しています。初号機による今回のミッションは「Certification-1(Cert-1)」と呼ばれており、アストロボティックのペレグリンと、宇宙葬を手掛けるアメリカの企業セレスティスのペイロード(遺骨や遺髪など)が搭載されました。

日本時間2024年1月8日16時18分(米国東部標準時同日2時18分)に打ち上げられたヴァルカン初号機は、発射から約50分後の日本時間同日17時8分頃にセントールからペレグリンを分離し、月へ向かう軌道に投入しました。また、セレスティスのペイロードが固定されたセントールは深宇宙に向けて飛行を続けており、日本時間同日17時10分の時点でCert-1ミッションは継続中です。

■打ち上げ関連画像・映像

【▲ ケープカナベラル宇宙軍基地第41発射施設から打ち上げられたヴァルカンロケット初号機。ULAのライブ配信から(Credit: ULA)】
【▲ 第41発射施設から打ち上げられた初号機。ULAのから(Credit: ULA)】
【▲ 1段目の分離に続いてエンジンに点火した2段目「セントール」の様子。ULAのライブ配信から(Credit: ULA)】
【▲ 1段目の分離に続いてエンジンに点火した2段目「セントール」の様子。ULAのライブ配信から(Credit: ULA)】

■打ち上げ関連リンク

 

Source

  • ULA - United Launch Alliance Successfully Launches First Next Generation Vulcan Rocket

文/sorae編集部 速報班