中国の有人宇宙プロジェクトは6月15日午後、有人宇宙船「神舟9号」を載せた長征2号Fロケットの打ち上げについて、6月16日に実施すると正式に発表した。

発表によると、6月12日午後に打ち上げリハーサルを実施し、北京の管制センターが指揮する中、地上システムの状況やチームワークなどが全て確認された。6月15日に燃料充填を行い、予定通り北京時間6月16日18時37分(日本時間19時37分)に打ち上げを実施するという。

また、「神舟9号」に搭乗する3名の宇宙飛行士の発表も行われ、景海鵬(Jing Haipeng)宇宙飛行士、劉旺(Liu Wang)宇宙飛行士、そして、同国初の女性宇宙飛行士となる劉洋(Liu Yang)宇宙飛行士が搭乗する。

打ち上げられた「神舟9号」は中国宇宙ステーションの実験第1号機「天宮1号」とドッキングし、3名の宇宙飛行士は初めて「天宮1号」の内部に入り、食事と睡眠、科学実験などを行う予定となっている。

中国は現在、独自の宇宙ステーション計画を進めており、2015年までに「天宮2号」と「天宮3号」を打ち上げ、最終的に2020年までに中国初の宇宙ステーション「天宮」を完成させる計画となっている。

 

■神舟九号飛船将于6月16日発射