ハッブル宇宙望遠鏡が撮影した“こじし座”の渦巻銀河「NGC 3430」
【▲ ハッブル宇宙望遠鏡(HST)の掃天観測用高性能カメラ(ACS)で撮影された渦巻銀河「NGC 3430」(Credit: ESA/Hubble & NASA, C. Kilpatrick)】
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こちらは「こじし座(小獅子座)」の方向約1億光年先の渦巻銀河「NGC 3430」です。明るい中心部分から伸びた3本の渦巻腕(渦状腕)には星の材料となるガスや塵が多く存在しており、渦巻腕は若い高温の星々から放たれた光によって青く彩られています。

【▲ ハッブル宇宙望遠鏡(HST)の掃天観測用高性能カメラ(ACS)で撮影された渦巻銀河「NGC 3430」(Credit: ESA/Hubble & NASA, C. Kilpatrick)】
【▲ ハッブル宇宙望遠鏡(HST)の掃天観測用高性能カメラ(ACS)で撮影された渦巻銀河「NGC 3430」(Credit: ESA/Hubble & NASA, C. Kilpatrick)】

NGC 3430では大質量星が起こすタイプの「II型超新星」とみられる超新星「SN 2004ez」が2004年10月に見つかりました。II型超新星は進化した大質量星内部の核融合反応によって鉄のコア(中心核)が生成されるようになった頃、核融合のエネルギーで自重を支えることができなくなったコアが崩壊し、その反動によって恒星の外層が吹き飛ぶことで爆発に至る現象だと考えられています。

この画像は「ハッブル宇宙望遠鏡(Hubble Space Telescope: HST)」の「掃天観測用高性能カメラ(ACS)」で取得したデータをもとに作成されました。ハッブル宇宙望遠鏡によるNGC 3430の観測は、II型超新星が発生する環境をより深く理解するための研究の一環として2023年10月に実施されています。

冒頭の画像は“ハッブル宇宙望遠鏡の今週の画像”として、欧州宇宙機関(ESA)から2024年7月22日付で公開されています。

 

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文・編集/sorae編集部