防衛省は14日、アメリカ海兵隊の輸送機「オスプレイ(MV-22B)」が13日21時30分頃に沖縄県名護市東海岸から約1km沖合にて不時着水したことを報じています。搭乗員は5名で2名のけが人が出ましたが、全員の無事が確認されています。
今回の不時着水について、防衛省は事故原因は不明だと発表しています。救援には空自の沖縄救難隊機(U-125、UH-60)も駆けつけ、米軍の戦闘捜索救難ヘリコプター「HH-60G」にて搭乗員全員を回収。また防衛大臣や沖縄防衛局長は在日米軍や在沖米海兵隊に対し、事故原因の究明と情報提供、そして安全が確認されるまでの飛行停止を申し入れています。
やっぱり落ちた オスプレイ墜落 住民恐怖、欠陥機懸念現実に https://t.co/OMhhirXnf1 pic.twitter.com/XbFcHNBDUi
— 琉球新報 (@ryukyushimpo) 2016年12月13日
なお、各社報道を見ると海中にて大破した機体の様子が伺えます。
オスプレイはベル・ヘリコプターとボーイングが開発した輸送機で、2つのローターの角度を変えることで垂直離陸と高速飛行、長距離航行が可能です。Military.comが2016年に掲載した資料によると、2010年の会計年度からのオスプレイの事故率は10万フライト時間あたり3.06。これは他の軍用ヘリコプターに比べて、高くも低くもないといった感じです。ただしオスプレイの運用に反対している自治体からは、さらなる反発が予想されます。
Image Credit: defensetech.org
■MV22オスプレイの不時着水及び防衛省・自衛隊の対応について(第2報)
http://www.mod.go.jp/j/press/news/2016/12/14b.html
■Father of Marine Killed in V-22 Osprey Crash Plans to Sue
http://www.military.com/daily-news/2016/02/11/father-of-marine-killed-in-v22-osprey-crash-plans-to-sue.html