アメリカ航空宇宙局(NASA)は5月15日、2日間で4回ものXクラスの太陽フレアが発生したと発表し、衛星通信やGPSに影響を与える可能性があり、情報通信研究機構(NICT)などが注意を呼び掛けている。

発表によると、今年最初のXクラスの太陽フレアが5月13日に発生し、その後、たて続きに発生し、5月14日までの2日間に計4回ものXクラスの太陽フレアが発生した。

ただ、太陽は平均11年の周期で活動の極大と極小を繰り返しており、次の極大期は2013年秋・冬頃だと予想されているため、Xクラスの太陽フレアの連続発生も正常だという。NASAは今後、太陽活動がさらに活発になるかどうか、観測を続けるとしている。

太陽活動が極大期を迎えると、強い太陽フレアによって強力な磁気嵐が発生し、人工衛星や地上の電子機器に深刻な影響を与える可能性がある。

また、2008年から2009年にかけて太陽の黒点が100年ぶりに少ない異常極小期だったことから、近年では、太陽活動がこのまま低下し、地球が再び小氷期に突入する可能性も指摘されている。

なお、この画像は5月14日、太陽観測衛星「ソーラー・ダイナミクス・オブザーバトリー(SDO)」によって撮影されたXクラスの太陽フレアである。

 

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http://www.nasa.gov/mission_pages/sunearth/news/News051513-ar1748.html