【SAPOD】今日の「宇宙画像」です。soraeが過去に紹介した特徴的な画像や、各国の宇宙機関が公開した魅力的な画像、宇宙天文ファンや専門家からお寄せいただいた画像を紹介しています。(文末に元記事へのリンクがあります)

(引用元:sorae 宇宙へのポータルサイト)


いつもの土星とは異なった不思議な表情。本体は暗く、環は輝く…!

こちらは、ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡の近赤外線カメラ(NIRCam)で取得したデータをもとに作成された土星の画像です。ハッブル宇宙望遠鏡などによる可視光画像とは異なり、暗く映る土星本体と明るい環のコントラストが非常に印象的です。

Source
  • Image Credit: NASA, ESA, CSA, STScI, M. Tiscareno (SETI Institute), M. Hedman (University of Idaho), M. El Moutamid (Cornell University), M. Showalter (SETI Institute), L. Fletcher (University of Leicester), H. Hammel (AURA), J. DePasquale (STScI))
  • sorae - 明るい環が印象的 ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡が捉えた土星の姿
  • NASA - Saturn’s Rings Shine in Webb’s Observations of Ringed Planet

 

土星の大気に含まれるメタンガスは特定の波長帯の光を大きく吸収するため、今回の観測で使われた近赤外線域では土星本体が極端に暗く見えます。一方、氷でできている環は比較的明るいままなので、可視光で見たとき(いつもの土星画像)とは異なる「暗い本体に明るい環」という特徴的な姿になるのだといいます。

冒頭の画像は、アメリカ航空宇宙局(NASA)・欧州宇宙機関(ESA)・STScIが2023年6月30日付けで公開したもので、soraeでは2023年7月5日の記事で紹介しています。

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編集/sorae編集部

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