【SAPOD】今日の「宇宙画像」です。soraeが過去に紹介した特徴的な画像や、各国の宇宙機関が公開した魅力的な画像、宇宙天文ファンや専門家からお寄せいただいた画像を紹介しています。(文末に元記事へのリンクがあります)
(引用元:sorae 宇宙へのポータルサイト)
こちらは、soraeが2019年5月14日の記事内で紹介した『金星の南半球』です。この画像は、欧州宇宙機関(ESA)の金星探査機「ビーナス・エクスプレス」に搭載されていた光学観測機器「Venus Monitoring Camera(VMC)」で撮影した紫外線データに対し、擬似的に青を基調とした色で着色した疑似カラー画像となっています。
※青色の着色は、雲のコントラストを強調するための画像処理。
地球とほぼ同じ大きさの金星はよく「地球の双子」と表現されますが、地球環境とは大きく異なります。画像に写っている金星の雲は、水ではなく硫酸の粒でできています。雲からは硫酸の雨も降っていますが、金星の表面温度は摂氏470度にも達するので、その雨粒は地表に降り注ぐ前に蒸発してしまいます。
元記事では、「かつて海があったかもしれない金星が、現在の姿になるまで」について解説しています。
文/sorae編集部