NASAが2019年3月〜6月に打ち上げを計画している、ハッブルの後継となる「ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡」。こちらがヒューストンのNASAのジョンソンスペースセンターにある、巨大な低温試験設備でのテストを終えました。
2017年7月から100日間のテストを行ってきたジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡。その目的は、実際に宇宙の超低温下でもきちんと動作するのかを調査するというもの。そして今後はカリフォルニアへと輸送され、さらなるテストを行います。
ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡の主鏡の口径は6.5メートル(ハッブルは2.4メートル)と非常に大きく、また18枚の主鏡を宇宙で展開するのも特徴です。そして「アリアン5」ロケットによって打ち上げられ、地球から約150万km先のラグランジュ点L2に設置されます。さらに主鏡下部に展開するシールドで太陽や地球からの影響を最小限に抑えることで、深宇宙やビッグバン直後の銀河などの観測が期待されているのです。
すでに打ち上げ時を想定した振動テストも終了しているジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡。打ち上げ時期は当初の予定から若干延期されているものの、はやくどんな宇宙の姿を捉えることができるのかを見てみたいものです。
Image Credit: NASA/Chris Gunn
■NASA’s next big space telescope is out of its cryogenic testing chamber
https://www.theverge.com/2017/12/4/16734072/nasas-james-webb-space-telescope-cryogenic-testing-chamber-removed
(文/塚本直樹)
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