ロシアは28日、ロシアのデータ中継衛星ルーチ5Vとカザフスタンの通信衛星カズサット3を搭載した、プロトンM/ブリーズMロケットの打ち上げに成功した。プロトンMによる衛星の2機同時打ち上げは今回で8回目となった。
ルーチ5Vとカズサット3を搭載したプロトンM/ブリーズMは、現地時間2014年4月28日10時25分(日本時間2014年4月28日13時25分)、カザフスタン共和国にあるバイコヌール宇宙基地の81/24発射台から離昇した。ロケットは順調に飛行し、打ち上げは成功した。
ルーチ5VはISSレシェトニェーフ社が製造した衛星で、他の衛星と地上との通信を中継する役割を担う。打ち上げ時の質量は1,148kg、設計寿命は10年が予定されている。ルーチ(Луч)とは「光線」などを意味する。
もうひとつの衛星、カズサット3もISSレシェトニェーフ社が製造した衛星ではあるものの、搭載機器はフランドのタレス・アレニア・スペース社によって製造された。衛星は28機のKu帯トランスポンダーを持ち、カザフスタン全域にテレビ放送やインターネットなど、データ通信サービスを展開する。東経58.5度の静止軌道で運用され、設計寿命は15年が予定されている。
■Ракета-носитель «Протон-М» успешно вывела на орбиту спутники «Луч-5В» и «КазСат-3»
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