ロシア情報技術・通信省は5日、通信衛星エクスプレスMD-1に問題が発生したと発表した。4本のチャンネルが見られなくなり、約1億17000万人に影響が出たという。
エクスプレスMD-1は2009年2月11日に打ち上げられた衛星で、東経80度の静止軌道から通信・放送サービスを行っていた。同省によれば、原因は不明だが衛星のアンテナの向きが変わり、通信ができなくなってしまったという。現在復旧が進められている。
ノーボスチ・ロシア通信社によれば、放送はおおよそ1時間以内にほぼ再開されたものの、全視聴者の10%がまだ残されているという。そのうち8%は保険として打ち上げられていたバックアップ衛星を使うことで再開できるが、最後の残り2%はアンテナの再調整が必要となるため、完全な復旧には3ヶ月近くかかるという。
7月10日、ロシア情報技術・通信省はエクスプレスMD-1の代わりとして、ヤマル202を使用すると発表した。ヤマル202は2003年11月24日に同型のヤマル201と共に打ち上げられた衛星で、ヤマル202は東経49度の静止軌道で運用されている。ヤマル200シリーズは、もともと1999年に打ち上げられたヤマル100シリーズの保険として打ち上げられたものであった。
■Минимизированы последствия аварии на спутнике «Экспресс-МД1» :: Новости :: Минкомсвязь России