アリアンスペース社(Arianespace)は協定世界時間11月10日21時5分(日本時間11月11日6時5分)、ユーテルサット社(Eutelsat)の通信衛星「ユーテルサット21B(Eutelsat-21B)」とブラジルの通信衛星「スターワンC3(Star One C3)」を載せたアリアン5ロケットを、南米フランス領ギアナのクールー基地から打ち上げた。

打ち上げられたロケットは順調に飛行し、打ち上げから約28分後に「ユーテルサット21B」、約33分後に「スターワンC3」をそれぞれの所定の静止トランスファ軌道に投入し、打ち上げが成功した。

今回の打ち上げ成功を受け、同社のジャンイブ・ルガル(Jean-Yves Le Gall)CEOは「今回の52回目の連続成功は、顧客のために、アリアン5ロケットの宇宙への信頼性を表しています」と述べた。

「ユーテルサット21B」はタレス・アレニア・スペース社が製造した通信衛星で、重さ約5000kg。40本のKuトランスポンダーを搭載し、ヨーロッパや北アフリカを中心に衛星通信やデータサービスなどを提供する。

一方、「スターワンC3」はオービタル・サイエンシズ社が開発した通信衛星で、重さ約3300kg。16本のKuトランスポンダーと28本Cトランスポンダーを搭載し、ブラジルや南米などにテレビ放送、衛星電話サービスなどを提供する。

 

■Maintaining Arianespace's 2012 launch cadence: Ariane 5 orbits the EUTELSAT 21B and Star One C3 satellites
http://www.arianespace.com/news-mission-update/2012/978-success.asp