中国航天科技集団有限公司(CASC)は現地時間2023年10月26日、3名の宇宙飛行士が搭乗した有人宇宙船「神舟17号」の打ち上げに成功しました。3名は地球低軌道を周回する中国宇宙ステーション(CSS)「天宮」に約6か月間滞在する予定です。【2023年10月28日10時】
神舟17号を搭載した「長征2F」ロケットは、中国北部の酒泉衛星発射センターから日本時間2023年10月26日12時14分に打ち上げられました。CASCによると、宇宙船は発射約10分後にロケットから分離し、所定の軌道に投入されました。
打ち上げから約6時間30分後の日本時間同日18時46分、神舟17号はCSSのコアモジュール「天和」の前方へドッキングすることに成功。日本時間同日20時34分には同船と天和モジュールの船内を隔てるハッチが開放され、神舟17号のクルーは現在CSSに滞在している神舟16号のクルー3名と合流しました。
神舟17号のクルーは湯洪波(とう・こうは)宇宙飛行士、唐勝傑(とう・しょうかつ)宇宙飛行士、江新林(こう・しんりん)宇宙飛行士です。コマンダーを務める湯飛行士は2010年に中国の宇宙飛行士として選出された人物で、2021年に打ち上げられた「神舟12号」に搭乗した経験があります。神舟12号は天和モジュールに初めてドッキングした宇宙船で、クルーはCSSの組み立てを支援しました。唐飛行士と江飛行士は2020年9月に選ばれた新しい宇宙飛行士です。
CSSに滞在中、神舟17号のクルー3名は科学実験や船外活動などを行う予定です。また、CASCによると、3名の滞在中には補給船「天舟7号」と有人宇宙船「神舟18号」がCSSにドッキングする予定となっています。神舟18号のクルーに任務を引き継いだ後、神舟17号のクルーは2024年4月頃に地球へ帰還する見込みです。
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- Image Credit: CASC, CMS
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文/sorae編集部