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こちらは、ESO(ヨーロッパ南天天文台)のVLT(超大型望遠鏡)で観測した棒渦巻銀河「NGC 1398」。ろ座(炉座)の方向、地球から約6500万光年先にあります。

ESOのVLT(超大型望遠鏡)で観測した棒渦巻銀河「NGC 1398」(Credit: ESO)
【▲ ESOのVLT(超大型望遠鏡)で観測した棒渦巻銀河「NGC 1398」(Credit: ESO)】

棒渦巻銀河とは、中心部に棒状の構造が存在する渦巻銀河のこと。私たちが住む天の川銀河をはじめ、渦巻銀河のうち約3分の2には棒状構造があるとされています。

画像のNGC 1398は、明るい棒状構造をぐるりと取り囲むリング構造が目を引きます。その外側では渦巻腕(渦状腕)が楕円を描くように渦巻いており、全体ではまるでこちらを見つめる目のような姿をしているのが印象的です。

渦巻腕は電離した水素が光を放つピンク色の星形成領域に彩られており、銀河のあちこちで新たな星が生み出されていることがわかります。

教育・広報のための観測プログラム「コズミック・ジェム」

この画像は、ESOの「コズミック・ジェム・プログラム(Cosmic Gems Programme)」のもとで取得したデータを使って作成されました。

ESOによれば、同天文台が公開してきた画像の多くは科学観測を目的として取得したデータを使って作成されてきましたが、その多くは必ずしもカラー画像の作成には向いていません。そこで、教育や広報を目的とした画像を作成するためのデータを取得するべくESOの広報部門が立ち上げたのが、このプログラムなのです。

観測に使用されるのは、パラナル天文台のVLTや、ラ・シヤ天文台のMPG/ESO 2.2m望遠鏡など。雲や月明かりなどの影響で科学観測の要望が少ないタイミングを活用しているため、科学観測への影響は最小限に抑えられているということです。

冒頭の画像はESOから2018年1月1日付で公開されたもので、ESOの公式SNSアカウントが2026年10月8日に改めて紹介しています。

 

文/ソラノサキ 編集/sorae編集部

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参考文献・出典