ロシア連邦宇宙庁(ロスコスモス)は7月23日8時40分(日本時間)、この日の6時2分に打ち上げられた「ソユーズTMA-17M」宇宙船に、2枚ある太陽電池パドルのうち、片方が開かないという問題が起きていると発表した。
搭乗している宇宙飛行士に問題はないという。また、飛行の継続にも支障はなく、国際宇宙ステーション(ISS)とのドッキングも予定通り実施できるという。
ソユーズ宇宙船には、船尾側の「機械モジュール」という部分の左右に、太陽電池パドルが装備されている。このパドルは4枚の板状の部品から構成され、打ち上げ時には蛇腹折りの形で折り畳まれており、ロケットから分離された後で展開することになっているが、このうち左舷側のパドルが開いていない状態だという。
ただ、宇宙船内の内部電池には充電があり、またもう片方の太陽電池による発電もあるため、飛行継続には支障はないという。
ソユーズTMA-17Mは、打ち上げから約6時間後の、日本時間7月23日11時46分に、ISSとドッキングする予定となっている。
ソユーズ宇宙船の太陽電池が開かないという問題は、過去に「ソユーズ1」(1967年)、「ソユーズT-9」(1983年)、そして2014年9月26日に打ち上げられた「ソユーズTMA-14M」の、計3回起きている。
ソユーズTMA-14Mでは、まさに今回と同じく左舷側の太陽電池が開かず、そのまま飛行を続け、ISSとのドッキングに臨むことになったが、無事に成功している。閉じた太陽電池はドッキング時の衝撃で開き、半年後の地球への帰還も問題なく成功している。
■РОСКОСМОС: ИНФОРМАЦИОННОЕ СООБЩЕНИЕ
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