こちらは、ハッブル宇宙望遠鏡が観測したレンズ状銀河「NGC 7049」。インディアン座の方向、地球から約1億光年先にあります。

レンズ状銀河は、大きな円盤構造を持つものの、目立った渦巻腕(渦状腕)は持たない、渦巻銀河と楕円銀河の中間的な銀河です。
画像中央で輝くNGC 7049の中心部は、淡い光に大きく包まれています。この光は、銀河全体を包む銀河ハローに集まった無数の星々からの光です。
星の光を背にしたダストレーン
中心部を環のように取り巻く茶色い模様は、塵(ダスト)の豊富な雲が帯状に連なったダストレーン(ダークレーン)です。
ダストレーンは背後にある銀河ハローの星々からの光をさえぎるため、シルエットとして浮かび上がっています。NASA(アメリカ航空宇宙局)によると、このようなダストレーンは活発に星が生まれている若い銀河でよく見られるものであり、NGC 7049に存在するのは意外だといいます。
また、銀河ハローに散らばる小さく淡い光の点には、「球状星団」が含まれています。球状星団は数十万個の星が重力で密集した天体で、銀河で最初期に誕生した星の一部を含みます。
銀河ハローに散らばる球状星団
銀河ハローに散らばる小さく淡い光の点として見えているのは球状星団です。球状星団は重力で結びついた数十万個の星が密集した天体で、銀河で最初期に誕生した星の一部を含みます。
マクマスター大学のRobert Cockcroft氏を筆頭とする研究チームが2009年に発表した論文によると、私たちが住む天の川銀河で見つかっている球状星団が約150個なのに対し、NGC 7049の球状星団はハッブル宇宙望遠鏡で観測された範囲だけでも約2700個と推定されています。
ESA(ヨーロッパ宇宙機関)によると、銀河の集団のなかでも特に明るいNGC 7049のような銀河は、球状星団を調べる絶好の機会をもたらすといいます。NGC 7049の球状星団は、銀河の成り立ちや進化を知る手がかりとして役立てられているのです。
冒頭の画像はESA/Hubbleから2009年4月7日付で公開されています。
文/ソラノサキ 編集/sorae編集部
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