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めずらしい特徴を持つ渦巻銀河 ハッブル宇宙望遠鏡が観測した「NGC 4698」

こちらは、ハッブル宇宙望遠鏡が観測した渦巻銀河「NGC 4698」。おとめ座の方向、地球から約5500万光年先にあります。

ハッブル(Hubble)宇宙望遠鏡が観測した渦巻銀河「NGC 4698」(Credit: ESA/Hubble & NASA, D. Thilker, the MAUVE-HST Team)
【▲ ハッブル宇宙望遠鏡が観測した渦巻銀河「NGC 4698」(Credit: ESA/Hubble & NASA, D. Thilker, the MAUVE-HST Team)】

地球から見たNGC 4698は、アンドロメダ銀河(M31)のように斜めに覗き込むような位置関係にあります。

明るい中心部を取り囲む渦巻腕(渦状腕)は、腕というよりも一続きのリング状に広がっており、その端は中心部には達していないように見えます。

バルジと円盤部の角度が異なるめずらしい銀河

ESA(ヨーロッパ宇宙機関)によると、一見したところ普通の渦巻銀河に見えるNGC 4698には、大きな特徴があります。

それは、星やガスが集まった中心部の膨らみである銀河バルジが、その周囲にある渦巻腕でできた銀河円盤に対して垂直方向に伸びていることが知られている、数少ない銀河のひとつであること。銀河の中心部に最も近い星々やガスは、銀河円盤に対して、やはり垂直方向に周回しているのだといいます。

こうした回転方向の食い違いは、銀河の外に原因があるのではないかと考えられています。もしもNGC 4698が過去に外部からガスを取り込んだことがあれば、中心部付近に集まったガスから新たな星々が誕生する際に、銀河円盤に対してある程度の角度をなして周回するように形成された可能性があるというのです。

ESAによれば、これまでに行われた観測によって、NGC 4698が過去に別の銀河と小規模な合体を経験したことが示唆されています。その証拠として水素ガスの短い尾が伸びている様子も確認されているといい、この合体が現在観測されているNGC 4698の構造に影響を及ぼしたのかもしれません。

冒頭の画像はESA/Hubbleから2026年9月18日付で公開されています。

 

文/ソラノサキ 編集/sorae編集部

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参考文献・出典