10万年周期で「げっぷ」した大食いブラックホール

チャンドラX線観測衛星とハッブル宇宙望遠鏡は、うしかい座の方向約9億光年に位置する超巨大ブラックホールの存在を捉えています。
この巨大ブラックホールは「SDSS J1354 + 1327」として知られており、この画像では下側の小さい天体を指してます。また、上の大きな天体は「SDSS J1354 + 1328」と呼ばれています。

ほとんどの銀河の中心に存在する超大質量ブラックホールは、周囲の物質を「食べる」ことで、活動銀河核(Active Galactic Nucle:AGN)として輝きを放ちます。しかし、ブラックホールの質量や周囲の物質の状況により「食事」は連続的に行われるものではありません。活動銀河核は食事中は「ON」となりますが、食事が終わると「OFF」になります。

この「SDSS J1354 + 1327」では、食後に行われた「げっぷ(burping)」の証拠が青い箇所として2箇所残されています。最初の「げっぷ」は左下の方向にウロコ状に拡散しており、2回目の「げっぷ」は紫色内の上部分に小さく見られます。この「げっぷ」の間隔はおよそ10万年と推測されますが、宇宙時間から考えると一瞬の話ですね。

この画像は、チャンドラX線観測衛星によるX線(2-10 keV:紫)とハッブル宇宙望遠鏡の広視野カメラ「WFPC3」の可視光(438nm:青、606nm:緑)、赤外線(1.6μm:赤)の画像を合成した物で、2018年1月に公開されました。

 

Image Credit:NASA, ESA, and J. Comerford (University of Colorado-Boulder)
■Hubble views a supermassive black hole burping — twice
https://www.spacetelescope.org/images/potw1803a/

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