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NASAがISSへの有人ミッション3回分をスペースXに追加発注 ボーイングの開発遅延などが影響

NASA(アメリカ航空宇宙局)は2026年9月18日付で、アメリカのSpaceX(スペースX)社に対して、ISS(国際宇宙ステーション)への有人宇宙飛行ミッションを追加で3回分発注したと発表しました。

2025年3月に「Crew-10」ミッションの「Crew Dragon(クルードラゴン)」宇宙船を搭載して打ち上げられたSpaceXの「Falcon 9(ファルコン9)」ロケット(Credit: NASA/Aubrey Gemignani)
【▲ 2025年3月に「Crew-10」ミッションの「Crew Dragon(クルードラゴン)」宇宙船を搭載して打ち上げられたSpaceXの「Falcon 9(ファルコン9)」ロケット(Credit: NASA/Aubrey Gemignani)】

SpaceXが担うNASA有人ミッションは合計17回に

NASAによると、追加で発注されたのは「Crew-15」「Crew-16」「Crew-17」の3ミッションです。既存の契約を変更する形となり、履行期間は2030年までで、今回の契約変更にともなう3ミッション分の総額は9億4600万ドルとなります。

SpaceXは有人宇宙船「Crew Dragon(クルードラゴン)」を運用しており、NASAと契約したISSへの有人ミッションは今回の追加分を含めて合計17回になります。現在は2026年2月に打ち上げられた「Crew-12」ミッションのクルー4名がISSに滞在中で、2026年10月には次の「Crew-13」ミッションの打ち上げが行われる見通しです。

追加発注の理由はStarlinerの開発遅延など

SpaceXはアメリカのBoeing(ボーイング)社とともに、NASAのCCP(Commercial Crew Program=商業乗員輸送計画)のもとでCrew Dragonを開発しました。一方のBoeingも「CST-100 Starliner(スターライナー)」の開発を進めており、これまでに無人・有人の飛行試験を3回重ねてきたものの、実用化には至っていません。

そのため、ISSへの有人ミッションで使用できるアメリカの宇宙船は、2026年9月時点ではCrew Dragonのみとなっています。今回の契約変更に関して2026年5月に公開されたNOI(Notice of Intent)でも、現時点ではSpaceXがNASAの認証を受けた有人宇宙輸送システムの唯一の供給元だと述べられており、追加発注の理由としてBoeingが直面した技術的な問題や開発スケジュールの遅れなどが挙げられています。

これまでのミッションと同様に、SpaceXは追加の3ミッションについても打ち上げから帰還までの運用を担うことになります。NASAは今回の追加発注について、ISSの安全な運用のために途切れないアクセスを維持し、発生し得るトラブルに備えるという同局の責任を果たす上で不可欠だと述べています。

 

文/ソラノサキ 編集/sorae編集部

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参考文献・出典