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【SAPOD】今日の「宇宙画像」です。soraeが過去に紹介した特徴的な画像や、各国の宇宙機関が公開した魅力的な画像、宇宙天文ファンや専門家からお寄せいただいた画像を紹介しています。(文末に元記事へのリンクがあります)

(引用元:NASA)

こちらは、土星の衛星タイタンで発生する砂嵐を描いた想像図です。暗い黄土色の空の下、地表付近からは濃い雲のようなものが立ちのぼり、強い風にあおられて広がっています。その背景には土星が大きく描かれ、この世界が土星の衛星であることを印象づけています。

 

土星の衛星タイタンの赤道域で、強風にあおられた砂や有機物の塵が黄土色の雲となって舞い上がる砂嵐の想像図。地平線の上空には、環をまとった土星が大きく浮かんでいる
【▲ 土星の衛星タイタンの赤道域で、強風にあおられた砂や有機物の塵が黄土色の雲となって舞い上がる砂嵐の想像図。地平線の上空には、環をまとった土星が大きく浮かんでいる(Credit: NASA/ESA/IPGP/Labex UnivEarthS/University Paris Diderot)】

タイタンは分厚い窒素主体の大気をまとい、メタンやエタンが雨や川、湖、海として循環していることが観測から分かっています。そのため「地球に最もよく似た天体のひとつ」とされ、独特の有機化学の環境から、地球外生命の可能性が議論されてきた天体でもあります。

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2018年に発表された研究では、探査機カッシーニの観測データから、タイタンの赤道域に一時的に現れる明るい斑点が見つかりました。これは、赤道の砂丘地帯から巻き上がった有機物の細かな塵が大気中に広がった「砂嵐」であると解釈されており、タイタンは地球と火星に続く、太陽系で3つ目に砂嵐が観測された天体となりました。

冒頭画像のような「想像図」の世界は、まったくの空想というわけではありません。2005年1月14日には、欧州宇宙機関(ESA)が開発した着陸機「ホイヘンス(Huygens)」がタイタンの大気に突入し、地表への着陸に成功しました。ホイヘンスは降下中と着陸後にカメラや分光観測装置でタイタンの景色を撮影し、小石状の水氷の岩が転がる暗い平原や、液体が流れた跡とみられる地形をとらえ、この“世界”が実在することがはっきりと示されました。

着陸機「Huygens(ホイヘンス)」のカメラで撮影された土星の衛星タイタンの表面
【▲ 着陸機「Huygens(ホイヘンス)」のカメラで撮影された土星の衛星タイタンの表面(Credit: NASA/JPL/ESA/University of Arizona)」】

 

 

編集/sorae編集部

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