広告
広告

こちらの画像、中央右下に写っているのはハッブル宇宙望遠鏡(HST)が観測した渦巻銀河「JW100」。

ペガスス座の方向、約8億光年先にあります。

地球に対してほぼ真横を向けた銀河円盤から画像の下方向に向かって、斑点が連なった“尾”のような構造が幾つも伸びた、不思議な姿をしています。

ハッブル宇宙望遠鏡が観測した渦巻銀河「JW110」(Credit: ESA/Hubble & NASA, M. Gullieuszik and the GASP team)
【▲ ハッブル宇宙望遠鏡が観測した渦巻銀河「JW110」(Credit: ESA/Hubble & NASA, M. Gullieuszik and the GASP team)】

銀河団を移動しながらガスを失う“クラゲ銀河”

JW100と同じような“尾”を持つ銀河は、他にも見つかっています。

こうした構造は、銀河団の内部を移動する銀河が、銀河団を満たす銀河団ガスから動圧(ラム圧)を受けてガスを剥ぎ取られることで形成されると考えられています。

剥ぎ取られたガスの構造がクラゲの触手に似ていることから、これらの銀河は「クラゲ銀河(jellyfish galaxy)」とも呼ばれています。

ハッブル宇宙望遠鏡によるJW100の観測は、クラゲ銀河の“触手”、すなわちラム圧を受けて銀河本体から剥ぎ取られたガスの構造における星形成活動を探る取り組みの一環として実施されたということです。

冒頭の画像はハッブル宇宙望遠鏡の「WFC3(広視野カメラ3)」で取得したデータを使って作成されたもので、ESA(ヨーロッパ宇宙機関)のESA/Hubbleから2023年3月20日付で公開されました。

本記事は2023年3月22日公開の記事を再構成したものです。

 

文/ソラノサキ 編集/sorae編集部

関連記事

参考文献・出典