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こちらは、ハッブル宇宙望遠鏡(HST)が観測した渦巻銀河「NGC 1792」。

はと座の方向、約5000万光年先にあります。

明るい中心部分を取り巻く渦巻腕(渦状腕)は少し乱れていて、1本1本がやや不明瞭に渦巻いています。

ハッブル宇宙望遠鏡(HST)が観測した渦巻銀河「NGC 1792」(Credit: ESA/Hubble & NASA, D. Thilker, F. Belfiore, J. Lee and the PHANGS-HST Team)
【▲ ハッブル宇宙望遠鏡(HST)が観測した渦巻銀河「NGC 1792」(Credit: ESA/Hubble & NASA, D. Thilker, F. Belfiore, J. Lee and the PHANGS-HST Team)】

NGC 1792は、激しいペースで星が形成される現象「スターバースト」が起きている、スターバースト銀河のひとつとして知られています。その証とも言えるのが、渦巻腕を覆うように散在する赤色の部分です。

これは、大質量星の放射する紫外線によって電離した水素ガスが放ったHα(エイチアルファ)線と呼ばれる赤色の光が観測される、HII(エイチツー)領域や電離水素領域と呼ばれる輝線星雲の一種です。ガスと塵(ダスト)でできた雲の高密度な部分で新たな星が生み出されていることから、星形成領域とも呼ばれます。

ESA=ヨーロッパ宇宙機関によると、NGC 1792はより大きな渦巻銀河「NGC 1808」の比較的近くにあることから、2つの銀河が重力を介して相互作用した結果、強い影響を受けたNGC 1792の星形成活動が活発化したと考えられています。

ハッブル宇宙望遠鏡による最近のNGC 1792の観測は、宇宙のあらゆる時代において銀河の成長と進化を促進する重要なプロセスであるガスの流れ・星形成・フィードバックのサイクルを解明するために、近隣の55の銀河を観測する調査の一環として、2025年11月に実施されました。

冒頭の画像はハッブル宇宙望遠鏡の「広視野カメラ3(WFC3)」の観測データを使って作成されたもので、“ハッブル宇宙望遠鏡の今週の画像”として、ESAから2025年12月1日付で公開されています。

 

文/ソラノサキ 編集/sorae編集部

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参考文献・出典