NASA新型宇宙船オリオン、打ち上げを24時間延期 5日夜に再挑戦

EFT-1 launch scrubbed due to valve issue
Image credit: NASA
 ユナイテッド・ローンチ・アライアンス(ULA)社は12月4日、米航空宇宙局(NASA)の新型宇宙船オリオン(オライオン)の無人試験機を載せたデルタIVヘビー・ロケットの打ち上げを、24時間延期した。
 打ち上げは当初、米東部標準時2014年12月4日7時5分から9時44分(日本時間2014年12月4日21時5分から23時44分)の間に予定されていたが、侵入禁止エリアにボートが入ってきたことや、風速が規定値を超えていたことなどから、2度にわたって打ち上げ時刻が再設定され、そして最終的にはロケットのバルブに問題が生じたこともあり、24時間の延期が決定された。
 問題が起きたのは、燃料の液体水素を注入と排出の際に使われるバルブで、ロケットの第1段とその両脇のブースターとして使われている3基のコモン・ブースター・コア(CBC)のうち、中央と左舷側の2基のバルブが、コマンドを送っても閉じなかったという。これらは通常、打ち上げの3分30秒前に閉じられることになっている。
 新しい打ち上げ日時は、ちょうど24時間後の米東部標準時2014年12月5日7時5分から9時44分(日本時間2014年12月5日21時5分から23時44分)に設定されている。天気予報によれば、この時間帯は60%の確率で打ち上げに適さない天候になるとされているが、今のところは打ち上げを実施する方向で準備が続いている。
 今回のミッションはEFT-1(Exploration Flight Test-1)と呼ばれており、NASAの新型宇宙船オリオンの無人試験機を打ち上げる。オリオンは無人で、またサービス・モジュールや打ち上げ時の脱出システムなどはダミーだが、宇宙飛行士が乗るクルー・モジュールは本番同様に造られており、宇宙空間の高い放射線や、温度環境の変化にどう影響するかなどが調べられる。
 打ち上げ後、オリオンはまず地球を1周し、続いてロケットの第2段エンジンに再点火し、高度約5,800kmにまで到達する楕円軌道へ移る。オリオンはそこから秒速約9kmで大気圏に再突入し、カリフォルニア沖の太平洋上に着水する。この試験により、オリオンの電子機器や耐熱システム、パラシュートなどが設計通り機能するかが確認される。ミッション時間は約4時間30分の予定だ。
写真=NASA。
■Orion Flight Test, NASA TV Coverage Reset for Friday, Dec. 5 | NASA
http://www.nasa.gov/press/2014/december/orion-flight-test-nasa-tv-coverage-reset-for-friday-dec-5/#.VIGBwsm3JtY

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