ULA、アマゾンの衛星コンステレーション構築に向け第1回打ち上げ成功
【▲ 27機のKuiper衛星を搭載して打ち上げられたULAの「Atlas V」ロケット(Credit: ULA)】

ULA=United Launch Alliance(ユナイテッド・ローンチ・アライアンス)は日本時間2025年4月29日、「Atlas V(アトラスV)」ロケットの打ち上げを実施しました。搭載されていたアメリカ企業Amazon(アマゾン)の通信衛星「Kuiper(カイパー)」27機はすべて軌道に投入されたことを、ULAが報告しています。

打ち上げに関する情報は以下の通りです。

打ち上げ情報:Atlas V 551 (Kuiper-1)

  • ロケット:Atlas V 551
  • 打ち上げ日時:日本時間 2025年4月29日8時01分
  • 発射場:ケープカナベラル宇宙軍基地(アメリカ)
  • ペイロード:Kuiper衛星(27機)

KuiperはAmazonの衛星コンステレーションを構成する通信衛星で、世界中のブロードバンドアクセス向上を目指すという同社の「Project Kuiper」で使用されます。2023年10月にはULAのAtlas Vロケットで2機の試験機が打ち上げられていました。

今回のミッション「Kuiper-1」はProject Kuiperの衛星コンステレーション構築に向けた第1回の打ち上げとなります。搭載されていた27機のKuiper衛星はすべて分離に成功し、通信が確立されているということです。

Project Kuiperは3200機以上の衛星で運用される計画です。ULAはその半分以上の打ち上げを担い、Atlas Vで7回、新型の「Vulcan(バルカン、ヴァルカン)」ロケットで38回のKuiper衛星群打ち上げを予定しています。

関連画像・映像

27機のKuiper衛星を搭載して打ち上げられたULAの「Atlas V」ロケット
【▲ 27機のKuiper衛星を搭載して打ち上げられたULAの「Atlas V」ロケット(Credit: ULA)】

https://www.youtube.com/watch?v=_nwyv0fPgmc

 

文/sorae編集部 速報班 編集/sorae編集部

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参考文献・出典