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SSC SpaceとSaabが宇宙分野で協力を検討 エスレンジ宇宙センターの活用も視野

スウェーデンの宇宙関連企業SSC Spaceと、防衛・安全保障関連企業Saab(サーブ)は2026年9月24日、宇宙分野などでの協力の可能性を探る覚書(MoU)を締結したと発表しました。スウェーデン北部の「エスレンジ宇宙センター(Esrange Space Center)」を、試験や実証、打ち上げ、運用の拠点として活用することも検討します。

両社が目指すのは、宇宙を利用した通信や観測などの機能を、航空・陸上・海上のシステムと連携させることです。Saabのシステム統合技術とSSC Spaceの設備・サービスを組み合わせ、スウェーデンやヨーロッパが自律的に宇宙を利用できる体制の強化につなげたい考えです。

SSC Spaceの事業分野を表す画像(Credit: SSC Space)
【▲ SSC Spaceの事業分野を表す画像(Credit: SSC Space)】

打ち上げや衛星運用などで協力を検討

今回の覚書では、複数の技術や設備を一つのシステムとして機能させるSaabの技術を、SSC Spaceの地上設備や衛星打ち上げに向けた設備と組み合わせる方法を検討します。他の企業などの技術も組み合わせる可能性を探ります。

協力の候補には、エスレンジ宇宙センターでの試験・実証・打ち上げに加え、SSC Spaceの世界各地の地上局ネットワークを使った衛星との通信や運用支援が含まれます。打ち上げから軌道上での初期運用にかけての支援、宇宙ミッションの技術支援、高高度プラットフォームを利用したサービスも検討対象です。

こうした取り組みは、宇宙・航空・陸上・海上など、複数の領域を連携させる「マルチドメイン作戦(MDO)」への活用を想定しています。Saabは、防衛・安全保障分野で、衛星による通信、測位、監視、早期警戒などの重要性が高まっていると説明しています。

スウェーデンのエスレンジ宇宙センターにあるアンテナ設備(Credit: SSC Space)
【▲ スウェーデンのエスレンジ宇宙センターにあるアンテナ設備(Credit: SSC Space)】

宇宙分野でシステム統合の役割拡大を目指すSaab

Saabは同日、SSC Spaceに加え、スウェーデンの宇宙関連企業OHB Sweden、通信機器大手Ericsson(エリクソン)との覚書も発表しました。

OHB Swedenとは、既存および将来の衛星システムをSaabのシステムと連携させる方法を検討します。Ericssonとは、地上と宇宙の通信技術を組み合わせ、防衛・安全保障や社会機能の維持に役立てる可能性を探ります。

Saabは、こうした企業との連携を通じ、宇宙分野でシステム全体を統合する役割を広げる考えです。今回の発表は協力の可能性を検討するもので、エスレンジでの具体的な試験や打ち上げ計画、実施時期は示されていません。

 

文・編集/sorae編集部

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参考文献・出典