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【SAPOD】今日の「宇宙画像」です。soraeが過去に紹介した特徴的な画像や、各国の宇宙機関が公開した魅力的な画像、宇宙天文ファンや専門家からお寄せいただいた画像を紹介しています。(文末に元記事へのリンクがあります)

(引用元:NASA)

今回紹介するのは、土星探査機「カッシーニ」が2017年4月13日に撮影した土星の衛星「エンケラドゥス」の姿です。この画像は、エンケラドゥスから約80万km離れた位置から、太陽がほぼ真後ろにくる“逆光”の条件で撮影されました。

衛星本体は土星からの反射光(サターンシャイン)に照らされて柔らかく浮かび上がり、南極側の縁には、宇宙空間に向かって細い光の筋がいくつも伸びている様子が写し出されています。これが、エンケラドゥスの南極から噴き出す水蒸気と氷の粒の噴出柱(プルーム)です。

 

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土星の衛星エンケラドゥス。太陽の光を背後から受け、球体の輪郭が明るく輝いている。画像下側の南極付近からは、複数の白い筋(プルーム)が宇宙空間に向かって噴き出している様子がはっきりと写っている(Credit: NASA/JPL-Caltech/Space Science Institute)
【▲ 土星の衛星エンケラドゥス。太陽の光を背後から受け、球体の輪郭が明るく輝いている。画像下側の南極付近からは、複数の白い筋(プルーム)が宇宙空間に向かって噴き出している様子がはっきりと写っている(Credit: NASA/JPL-Caltech/Space Science Institute)】

このプルームの噴出源となっているのが、南極付近に走る「タイガーストライプ」と呼ばれる長い亀裂です。カッシーニの観測により、プルームからは水や有機物、熱水活動を示唆する水素などが検出されました。これは厚い氷殻の下にある「内部海」に、生命を育みうる環境が整っている可能性を強く示しています。地球外での「生命がいそうな場所」としてエンケラドゥスが一気に注目を集めたのは、この南極プルームの観測がきっかけでした。

【▲ 土星探査機「カッシーニ」の観測データをもとに作成されたエンケラドゥスの赤外線全球画像(Credit: NASA/JPL-Caltech/University of Arizona/LPG/CNRS/University of Nantes/Space Science Institute)】

2025年12月現在、研究はさらに進んでいます。ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡などの観測から、プルームの広がりは衛星直径の20倍以上(約1万km)に達することや、プルームに含まれる氷の粒子から生命の必須元素であるリン(リン酸塩)が地球の海よりも高濃度で検出されたこと、さらには内部海が強いアルカリ性(pH 10前後)である可能性も報告されました。

いっぽうで、海中の金属元素など生命活動を制限する要因も議論されており、直接着陸して調査する「エンケラドゥス・オービランダー(Enceladus Orbilander)」などの計画も検討されており、その実現が期待されています。

 

編集/sorae編集部

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