
(引用元:NASA)
今回は、「Artemis II(アルテミスII)」ミッションの宇宙飛行士たちが月に最も接近した際に目にするであろう景色の再現動画を紹介します。この動画は、NASA(アメリカ航空宇宙局)ゴダード宇宙飛行センターの科学可視化スタジオ(Scientific Visualization Studio)が2025年8月15日に公開したものです。
※上のYouTube動画は、科学可視化スタジオのページで公開されている動画をsoraeのYouTubeチャンネルにアップロードしたものです。
36時間の月フライバイを約1分に凝縮
この動画は、Orion(オリオン)宇宙船が月の裏側を通過する日の景色を再現し、約36時間の飛行を1分12秒に凝縮しています。実際の軌道データに基づいたリアルな軌道上からのアングルで、月の裏側が太陽に照らされ、明るく見えています。ただし、Artemis IIの実際の打ち上げ日によっては、太陽光の当たり方は変わる可能性があると、NASAはコメントしています。
最接近時の高度は約6900km 月の全体像を一望できる距離
4名の宇宙飛行士を乗せたOrion宇宙船は、月に最も近づく近月点(ペリシンシオン)と呼ばれるポイントで、月面から約6900kmの高度を通過する見込みです。この軌道では月の重力を利用して宇宙船の進路を裏側へ回り込ませ、地球へ向かわせます。約6900kmという高度は、月の円盤全体を一望できるほどの距離です。動画で使われた仮想カメラの画角は、腕を伸ばしてバスケットボールを持ったときの見え方にほぼ相当するとのことです。
かつて「Apollo 13(アポロ13号)」も機体の損傷により月面着陸を断念した後、同様の軌道で地球への帰還を果たしました。ただし、アポロ13号のペリシンシオン高度はわずか約251kmと、Artemis IIよりはるかに月面に近いものでした。一方で、アポロ13号は地球表面からの人類最遠記録(40万73km)を現在も保持しています。Artemis IIは到着時の地球・月間の距離次第で、この記録を更新する可能性もあります。
Artemis IIミッションの詳しい内容やこれまでの準備状況については、以下の関連記事をご覧ください。
編集/sorae編集部
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