NASA探査機エウロパ・クリッパーがスイングバイ時に火星を観測

こちらの画像、写っているのは火星です。

NASA=アメリカ航空宇宙局の無人探査機「Europa Clipper(エウロパ・クリッパー)」が、火星スイングバイ(※)を行った2025年3月1日に、熱放射撮像カメラ「E-THEMIS」で取得した複数の画像を合成して作成されました。

明るさは火星の表面温度に対応しています。最も明るい部分は0℃、最も暗い部分はマイナス125℃です。

Europa Clipperは木星を周回しながら衛星Europaに49回接近して、エウロパの内部にあると予想されている海などの観測を行います。今回の火星観測は、機器をテストするために行われました。

探査機は2030年4月に木星に到着する予定だということです。

※…スイングバイ:太陽を公転する惑星などの重力を利用して軌道を変更する方法。

NASAの無人探査機Europa Clipperの熱放射撮像カメラ「E-THEMIS」で観測された火星
【▲ NASAの無人探査機Europa Clipperの熱放射撮像カメラ「E-THEMIS」で観測された火星。最も明るい部分は0℃、最も暗い部分はマイナス125℃(Credit: NASA/JPL-Caltech/ASU)】
NASAの無人探査機Europa Clipperの熱放射撮像カメラ「E-THEMIS」で観測された火星のカラー版
【▲ NASAの無人探査機Europa Clipperの熱放射撮像カメラ「E-THEMIS」で観測された火星のカラー版。赤は最も高温で、紫は最も低温(Credit: NASA/JPL-Caltech/ASU)】

 

文/ソラノサキ 編集/sorae編集部

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参考文献・出典



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