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こちらは、ハッブル宇宙望遠鏡が観測した球状星団「NGC 1466」。みずへび座の方向、地球から約16万光年先にあります。

ハッブル(Hubble)宇宙望遠鏡が観測した球状星団「NGC 1466」(Credit: ESA/Hubble & NASA)
【▲ ハッブル宇宙望遠鏡が観測した球状星団「NGC 1466」(Credit: ESA/Hubble & NASA)】

数えきれないほどの星々が中心部に向かって密集し、宇宙にきらめく雪玉のような姿を見せています。背景には遠方の銀河が幾つも写り込んでおり、地球からの距離が何桁も異なる天体が同じ画像に収まっているという点も見どころです。

大マゼラン雲をめぐる“131億歳”の球状星団

NGC 1466は、天の川銀河の衛星銀河(伴銀河)のひとつ「大マゼラン雲(LMC、大マゼラン銀河)」の外縁部に位置する球状星団です。

ESA(ヨーロッパ宇宙機関)によると、NGC 1466の質量は太陽の約14万倍、年齢は約131億年と見積もられています。ビッグバンが約138億年前の出来事とされていることを踏まえると、NGC 1466は宇宙の歴史のごく初期に誕生した化石のような天体だといえます。

星団の年齢は「青色はぐれ星」が教えてくれる?

球状星団は誕生した後も、内部の星どうしが重力を及ぼし合うことで、少しずつ構造を変えていきます。これは力学的進化と呼ばれる現象で、質量の大きな重い星ほど中心部へ、質量の小さな軽い星ほど外側へと移動していく性質があります。

力学的進化がどれだけ進んでいるかは星団ごとに異なります。たとえ同じ時期に誕生した星団どうしでも密集の度合いや見た目には差が生まれることがあり、その理由は謎とされてきました。

この謎を解く手がかりとして注目されているのが「青色はぐれ星」と呼ばれる恒星です。簡単に説明すると、星と星が物質をやり取りしたり衝突したりすることで、本来の年齢よりも若々しく明るい姿になった星のことをいいます。

青色はぐれ星は質量が大きく、力学的進化が進んだ星団ほど中心部に集まっていく性質があるため、青色はぐれ星の集まり具合を手がかりに星団の力学的な加齢の度合いを測ることができます。2019年にはNGC 1466を含む大マゼラン雲の5つの星団にこの手法を適用して、それぞれの力学的な進化の度合いを比較した研究成果が発表されています。

冒頭の画像はESA/HubbleやNASA(アメリカ航空宇宙局)から2018年12月24日付で公開されたもので、NASAのハッブル宇宙望遠鏡公式Xアカウントが2026年9月2日に改めて紹介しています。

 

文/ソラノサキ 編集/sorae編集部

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参考文献・出典