球状星団「M53」(Credit: ESA/Hubble, NASA)

球状星団「M53」(Credit: ESA/Hubble, NASA)

無数の星が輝くこの天体は「M53」または「NGC 5024」と呼ばれています。この画像は2011年に公開されたもので、天文学者たちはこの中に若く青い星が多数存在することに驚いたようです。

M53の星々は重力によってこの場所に集まっており、球のような形をしています。こうした天体は「球状星団」と言われ、一般的には数十万もの星が密集した天体です。私たちの銀河系にはそれが100個以上も見つかっています。

球状星団に含まれる星々については、だいたい同じ頃に誕生して長い年月がたった赤い星が多いというのが定説でした。しかしM53には青色で若い星が多く存在しており、このような星を「青色はぐれ星」といいます。あるいは「青いさまよい星」や、英語をそのまま読んで「ブルー・ストラグラー」(blue straggler)とも呼びます。「はぐれ」ているというのは場所のことではなく、星を性質によって分類し図にまとめたときに多数の星が集まるところからはぐれてしまっていることに由来するようです。

星は2つ以上がまとまって互いの周りを回る「連星」となっている場合が多くありますが、青色はぐれ星が存在する理由の1つは、連星を組んでいる相手の星から物質が流れ込んできたためだと考えられています。青色はぐれ星の形成については関連記事でも紹介していますのでぜひご覧ください。

 

関連:謎を解くカギは“青いはぐれ者”だ。同じ年齢でも見た目が異なる球状星団の進化を探る

Image Credit: ESA/Hubble, NASA
Source: NASA, ESA
文/北越康敬

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