Launch of Atlas V 401 with SBIRS GEO-2
Image credit: ULA
 ユナイテッド・ローンチ・アライアンス(ULA)社は19日、米空軍の早期警戒衛星SBIRS GEO-2を載せたアトラスVロケットの打ち上げに成功した。
 SBIRS GEO-2を搭載したアトラスV 401は、アメリカ東部夏時間19日17時21分(日本時間20日6時21分)、アメリカ合衆国フロリダ州にあるケープ・カナベラル空軍ステーションのSLC41から離昇、約43分後に衛星を分離し、所定の軌道に投入した。現在衛星は静止軌道に入るための準備を進めると共に、搭載機器の確認も行われている。
 SBIRS GEO-2(Space-Based Infrared System Geosynchronous Earth Orbit-2)はアメリカ合衆国空軍が運用する早期警戒衛星で、ロッキード・マーティン社によって製造された。早期警戒衛星とは軌道上から弾道ミサイルの発射などを探知し、地上へ情報を送る衛星で、SBIRS衛星は現在主力として使用されているDSP衛星(Defense Support Program Satellite)を代替するものになる。
 DSPに代わる早期警戒衛星は、今回打ち上げられた米空軍が運用するSBIRSともう一つ、ミサイル防衛局(MDA)が運用するSTSS(Space Tracking and Surveillance System)の二つの衛星群が現在構築中だ。またSBIRSは静止衛星と、長楕円軌道(モルニヤ軌道)を回る衛星との二種類が存在する。
 静止軌道版SBIRS(SBIRS GEO)の1号機は2011年に打ち上げられ、そして今回2号機が打ち上げられた。長楕円軌道版SBIRS(SBIRS HEO)は、それ専用の衛星は持たず、他の衛星にペイロード(観測機器)を搭載するという形で配備が進められており、2006年に打ち上げられた国家偵察局(NRO)の偵察衛星NROL-22(USA-184)と、2008年に打ち上げられた同じくNROの偵察衛星NROL-28(USA-200)にそれぞれペイロードが搭載されている。
 STSSはもともとSBIRSの一つ、SBIRS LOWとして計画が進められていたが、その後計画が変更され、現在はミサイル防衛局が管轄している。STSSの最大の特長は、その名前に”Tracking”が含まれていることからも分かるように、探知だけではなく追跡も行えることにある。DSPやSBIRSのような静止衛星は、ミサイルがロケットエンジンを噴射している段階(ブースト・フェイズ)の熱であれば探知可能だが、燃焼終了後の慣性飛行の段階(ミッドコース・フェイズ)以降も追いかけること、すなわち追跡はできない。静止衛星のセンサーは地球を見下ろす形で配備されるから、地球が発する熱よりも強力な熱源であれば探知できるが、そうでなければ地球の熱にかき消されてしまうからだ。しかし地球低軌道に配備されるSTSSであれば、宇宙空間を背景に、ミサイルが持つ余熱をも探知でき、そして追跡することが可能となる。
 STSSは技術実証機であるSTSS-ATRRが1機と、運用実証機であるSTSS-Dが2機の、計3機が2009年に打ち上げられ、現在試験が続けられている。最近では、今年2月13日にSTSS衛星と海上のミサイル巡洋艦USSレイク・エリーとが連携し、準中距離弾道ミサイルを迎撃する実験に成功している。
■:::: United launch Alliance, LLC :::: – 131
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